2025/7/22
測定計測展2025「計測で創る、ものづくりの未来 セミナー」のお知らせ
測定計測展2025の開催期間中に「計測で創る、ものづくりの未来 セミナー」を開催いたします。
<概要>
開催日:2025年9月10日(水)
場所:東京ビッグサイト会議棟6階 605/606会議室
プログラム:
時間 | 講演内容・講師 |
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10:05 ~ 11:00 |
高精度X線ミラー製造のための超精密形状計測技術 東京大学 先端科学技術研究センター 三村 秀和 氏 概要SPring-8やNanoterasuなどの放射光施設で用いるX線ミラーには、1nmの形状精度が要求される。そのため、X線ミラーは形状誤差を正確に測定しそれを修正するように加工が行われる。X線ミラーには、平面型、自由曲面型、回転体型に分かれるが、それぞれの形にあわせて高精度な形状計測手法が開発された。本講演では、それぞれの形状計測手法および装置について、原理、測定精度などについて説明する。 |
11:05 ~ 12:00 | 光ファイバプローブを用いた微細形状測定機の開発 北九州市立大学 機械システム工学科 / 村上 洋 氏 概要近年、微細金型、各種ノズル穴、光通信・医療、半導体・MEMS・マイクロマシン等の分野において、立体的で微細な三次元形状部品が増加しており、加工の高精度化・製品の高機能化のためこれらを精密に測定するニーズが増加している。本講演では我々が開発している光ファイバプローブを用いた微細形状測定機の概要とL型先鋭化、2段型弾性ヒンジ付き等各種スタイラスの製作方法、微細形状の測定事例等について紹介する。 |
13:00 ~ 13:45 | X線CT測定の精度保証 ~基準ゲージの開発~ 国立研究開発法人産業技術総合研究所 幾何標準研究グループ / 渡邉 真莉 氏 概要近年,X線CT装置を用いて寸法・形状測定する需要が高まっている.X線CT装置は非破壊での産業部品内部の測定や,高倍率での微小部品の測定に利用されており,その測定精度を保証するには,X線CT装置の測定空間の歪みを検査する基準ゲージが必要となる.そこで,マイクロ領域の精度保証も視野に入れ,X線CT装置を簡易に検査できるゲージを開発した.本講演では,その実用性検証やゲージ校正等の開発過程について紹介する. |
13:50 ~ 14:30 | CMMの温度耐性向上に関する取り組み~工場環境での精密測定への対応、環境負荷低減をめざして~ 株式会社ミツトヨ 研究開発本部 計測技術開発部 / 井上 友人 氏 概要弊社では、工場環境での精密測定への要求と、環境負荷への意識の高まりに応えるべく、CMMの温度耐性強化に取り組んでいます。このようなCMMの開発では、変温下で高精度な評価を行うため、熱的影響を受けにくい基準器が不可欠です。 そこで温度変化に対する安定性に優れたゲージを新たに開発し、温度特性を可視化し、データを設計にフィードバックすることで、CMMの温度による精度劣化を大幅に抑制することができました。 |
14:45 ~ 15:10 | 三次元測定機を用いた真円度測定の高精度化トライアル 鹿児島県 工業技術センター 生産技術部 / 岩本 竜一 氏 概要本報告では,三次元測定機とリングゲージを用いた真円度測定の高精度化トライアル手法について提案します。本トライアル手法は,金型のガイドポスト穴等のような高い測定精度が要求される部位の真円度形状の評価を対象としています。真円度測定機では評価可能だが三次元測定機ではやや精度が不足する領域について,三次元測定機を用い高精度のリングゲージと比較測定することで,真円度形状の評価ができる可能性を見いだしました。 |
15:10 ~ 15:35 | プラスチック製低剛性製品における精密測定の考察 地方独立行政法人 岩手県工業技術センター 電子情報システム部 / 和合 健 氏 概要近年,製品の低価格化等のために鋼材部品が樹脂部品に置き換わる傾向が顕著になっている.しかしながら図面公差はそのままの場合が多く,樹脂部品の製造では高精度化が要求され,その製品寸法を正確に測定する技術も必要になっている.ここでは多種類の樹脂材料において,接触式座標測定機を使用した寸法測定でのプロービング時の押し込み量とたわみ量を実験で定量的に調べ,その補正を含めた対策を提案した. |
15:35 ~ 16:00 | 日本唯一!都産技研にしかないJCSS校正と日本初!「全自動・レベル出し調整装置」共同開発 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 実証試験技術グループ / 三浦 由佳 氏 概要都産技研では、三次元測定機で得られた測定値に不確かさをつける独自技術がある。研究機関との共同研究の成果がJCSS認定取得に活用されている。現在、IATF16949により、自動車会社から多くの問い合わせが来ているJCSS校正について説明する。また、都産技研の測定技術を用いて、企業と精密加工機用全自動レベル出し調整システムを共同開発した。企業とどのように共同開発に取り組んで製品化したか実例を紹介する。 |
16:00 ~ 16:25 | 金属AM技術の可能性と信頼性向上を支える測定計測技術 福岡県工業技術センター 機械電子研究所 / 山田 泰希 氏 概要金属AM(Additive Manufacturing)技術は、3Dデータから直接部品を造形し、複雑形状や高機能部品の製造を可能にする次世代のものづくり技術として大きな可能性を秘めている。しかし、造形プロセスにおける複雑な熱履歴や、粉末材料の品質、造形条件など複数の要因により、内部欠陥や特性のばらつきが生じ、信頼性の確保が実用化に向けた課題となる。本講演では、指向性エネルギー堆積法(DED)の技術的特徴を紹介し、デジタル画像相関法(DIC)を用いて造形物の機械的特性を可視化・評価した結果について報告する。 |
ご参加いただいた方には、テキストをお配りしております。
現地でのご参加またはZoomでのご参加が可能ですが、どちらも事前のお申込みが必要になります。
測定計測展 公式サイト |